一般教育分野
研究室名
外国語分野(原大介教授)   
研究室スタッフ
研究室タイトル
英語の規則体系 (英文法) を 正確に理解し運用する
研究室概略
言語は規則の体系であり、正確な英文読解には英文法に基づいた正確な英文構造の把握が必須である。断片的な文法知識を有機的に結び付け英文法を体系的に理解することにより正確な英文読解や英作文が可能となる。
主な研究テーマ
・日本手話音節の適格性
・日本手話の文末指さしが指示する文法範疇
個別研究テーマ
  • 音節構成要素の組み合わせに基づいた日本手話音節の適格性について

    原 大介, 三輪 誠

    2015年度 - 現在

     詳細

    日本手話は、「手型」、「手の位置」、「手の動き」の3つの大カテゴリに属する要素と「掌・指先の方向」、「利き手の身体への接触」等のいくつかの要素が、音声言語の音素と同じ役割を果たし、これらの要素が組み合わさることで音節が形成される。日本手話でも音声言語と同様、音節構成要素のすべての組み合わせが適格な音節になるわけではない(systematic gap が存在する)。音声言語研究では、音響的・調音的・聴覚的特徴などを用いて音素配列論を論じているが、手話言語の場合、すべての音節構成要素に対して横断的に適用できる統一的尺度が存在しないため、日本手話音素配列論はいまだ解明に至っていない。本研究では、日本手話の適格な音節と不適格な音節を収集・記号化し機械学習を行い、適格な音節と不適格な音節を区別する特徴を抽出する。その結果を言語学的に解釈することにより、日本手話音素配列論の提示を目標とする。

    成果:

    2021年度
    従来から使っていた日本手話の適格音節データベースおよび不適格音節データベースを拡充・精緻化した。タイプ3音節形成において音節始めが韻律外となる可能性を示した。手型変化を伴う音節でもレキシコン内に基底手型1つだけが指定されており、もう一方の手型は音声手型として派生可能であることを示した。

    2019年度
    従来から使っていた日本手話の適格音節データベースおよび不適格音節データベースを拡充・精緻化した。タイプ3音節で利用可能な位置は、A-zoneと呼ばれる顎の下から腰までの高さの胴体およびニュートラルスペースに限られることを示した。機械学習アルゴリズムの決定木を援用し「手の構え」が不適格性因子として機能する可能性を示した。

    2022年度
    従来から使っていた日本手話の適格音節データベースおよび不適格音節データベースを拡充・精緻化した。日本手話では、「手型変化の動き」や「掌方向変化の動き」でも音節核を形成できることを示した。音韻論の基本的原理を用いて音声的手型を音素的手型にまとめる作業に着手した。

  • 中間型手話の言語的特徴の解明

    原 大介

    2022年度 - 現在

     詳細

    日本手話と日本語の言語接触により日本手話とは異なる体系をもつ手話が誕生している。このような手話を総称して中間型手話と呼んでいる。ここでは中間型手話の成り立ちや言語的特徴の解明を目的とする。

    成果:

    2022年度
    日本手話・日本語のどのような言語的特徴がどのように混ざり合って中間型手話の「中間性」が作り出されているのかについて文献を収集・調査した。