一般教育分野
研究室名
外国語分野(市川研准教授)   
研究室スタッフ
研究室タイトル
英語力とともに異文化コミュニケーション能力も涵養する手法を研究
研究室概略
応用言語学と異文化コミュニケーションを専門としている。特にカルチャー・アシミレーターという手法を用いて、英語授業の中で異文化トレーニングが行えるかどうかを量的・質的分析を中心に研究を行ってきた。文化は時が経つにつれて融合や混在しハイブリデイティ化してゆく。CultureFreeの要素など、文化を無関係とした新しいトレーニングモデルの考案も今後の課題となる。
主な研究テーマ
・英語授業での異文化トレーニングの導入
・時代に即したカルチャー・アシミレーターの開発
・時代に即したカルチャー・アシミレーターを英語教材として応用
個別研究テーマ
  • 時代に即したカルチャー・アシミレーターの開発

    市川 研

    2017年度 - 現在

     詳細

    カルチャー・アシミレーターという手法を用いて、英語授業の中で異文化トレーニングが行えるかどうかを量的・質的分析を中心に研究を行ってきた。文化は時が経つにつれて融合や混在しハイブリディティ化してゆく。Culture Freeの要素など、文化を無関係とした新しいトレーニングモデルの考案も今後の課題となる。

    成果:

    2023年度
     本年度は研究協力者との連絡をより密に行い、主として研究協力者の所属校にて質的調査と異文化トレーニングを中心とした実践研究を実施した。事前打ち合わせを綿密に行ったため、ほぼ順調に進めることができた。後の口頭発表・論文刊行も遂行できた。また、計画にあった海外の現地視察の実施をしなくてはならないのであるが、上記研究実施作業や業務過多が重なり、本年度は実施できなかった。今後の研究の推進方策として、実証研究の事後検証を含め、およその実践編(量的・質的調査)は進んだため、今後続編としてCA実施のその後の波及効果などを調査し、フォローアップとなる内容を深堀したい。その後は異文化トレーニングの効果・役割・展開の考察・まとめを行う予定である。具体的には、CAとアクティブ・ラーニングを中心とした先駆的な英語教育方法をグローバル化・多様化する現代に適合した教育方法論としてまとめ、いかに外国語教育、そして地域にも貢献できるかを考察してゆく予定である。 

    2022年度
     本年度は、CAの質的分析を中心に行った。結果として、肯定的、好意的意見が複数見いだされ、およその学生が対異文化寛容性が向上した可能性がある。英語力に関しては、異文化トレーニングを行っても少なくとも下がることはないと思われる点が解明された。
     今後の課題としては、文化は変化しうるので新しい改訂版のCA教材の開発、そして文化が無関係なCulture Free(他人への配慮、思いやり、個人差)を含んだ内容のCAの開発や提案などを行いたい。