物質工学分野
研究室名
高分子化学研究室   
研究室タイトル
原子 ・ 分子の精密配置に基づく新しい巨大分子合成法の開発と機能開拓
研究室概略
有機化学や超分子化学の知見を駆使し、原子や分子を正確に配置 あるいは配列した状態で高分子合成を行うことで鎖構造や網目構造が精密に制御された高分子をつくり出し、有機元素の特性を極限まで活用した全く新しい電子材料、光学材料、力学材料などをつくり出すことを目指している。
主な研究テーマ
・結品の構成要素をつなぐ高分子合成
・オリゴマーブロックを用いた配列制御高分子の合成
個別研究テーマ
  • 原子・分子の精密配置に基づく新しい巨大分子合成法の開発と機能開拓

    小門 憲太

    2022年度 - 現在

     詳細

    有機化学や超分子化学の知見を駆使し、原子や分子を正確に配置あるいは配列した状態で高分子合成を行うことで鎖構造や網目構造が精密に制御された高分子を創り出し、有機元素の特性を極限まで活用した全く新しい電子材料、光学材料、力学材料などを創り出すことを目指している。

    成果:

    2023年度
    多孔性結晶の構成要素を繋ぐ高分子合成法を利用したネットワーク高分子の合成と、パーコレーション現象についての解明を行った。

    2022年度
    多孔性結晶の構成要素を繋ぐ高分子合成法を開発し、分子量制御の機構解明に取り組んだ。

  • 金属-有機構造体とソフトマテリアルの複合化

    阿南 静佳, 小門 憲太

    2023年度 - 現在

     詳細

    金属-有機構造体(MOF)と液晶や高分子などのソフトマテリアルを複合化することで、MOFに対する外場応答性などの性質の付与やMOFの規則性を利用したソフトマテリアルの合成を行う。

    成果:

    2023年度
    MOFの配位子同士を結合する結晶成分結合法により、パーコレーションシミュレーションによって生成するネットワーク構造を予測可能な高分子ゲルの作製に成功した。

    2023年度
    MOFの細孔中に液晶を導入することで、MOFの細孔中で液晶が配列することを明らかにした。バルクの液晶が配列する温度よりも高温においても配向性は維持された。さらに、外場に応答して配向状態が変化することが明らかになった。